8月31日の日記(雑記続きあり)

実家に不動産契約書を持っていって印鑑を押してもらう道中、ずっとブログをまとめて更新中です。

前回、と言っても今日書いたんですが太平洋戦争の原因についてまとめたいと思います。
経済的な問題が密に絡んでくるようなので、前回の内容がどこまで意味があったか心配ですが以下、まとめてみます。

まず理解しておかなければいけないのが世界の経済圏と状況について。
1929年に起こった世界恐慌を受け、フランスやイギリスはブロック経済政策(1929~1933)を取っていました。私でも何となく知っているレベルなので詳細は省きますが、同じ通貨圏、自国の植民地内で貿易を行い、第三者を締め出すようなイメージです。

ここでポイントとなるのが、当時のイギリス、フランスがたくさん植民地を持っており、世界の大半に及んでいたということ。事実上世界市場を掌握していたのです。
これにより大打撃を受けたのが枢軸国。資源を自国で賄えないため、自由貿易ができない状況は彼らに深刻な影響を与えました。ブロック経済政策の4年間で世界の貿易量が7割減少し、数千万人規模の大量の失業者が出たといいます。

ドイツや日本など、資源も植民地を持たない国はこの状況を打破すべく近隣の弱小国に侵略を仕掛けます。ドイツは東ヨーロッパ、イタリアは北アフリカからバルカン半島、日本は中国(満州)でした。持たざる国、枢軸国は枢軸国なりのブロック経済圏を拡大していった結果、生存に必要な資源や市場を巡って持てる国と持たざるの間での対立が深まっていったのです。

以上を踏まえた上で、太平洋戦争が起こった原因として色々挙げられている内の幾つかが
世界恐慌ブロック経済からの日本含めた世界的な経済状況の悪化
ファシズムの発生、軍部の増長
アメリカの挑発

1つめについては上述したとおりです。
加えて、支配地域を広げる日本に危機感を抱いたアメリカは撤退しなければ石油の輸出を止めると脅しました。石油が入手できなくなれば工場が止まり大量の失業者、餓死者で溢れることが想定されます。生活物資も不足するでしょう。
当時の枢軸国は自国民の生活や命、自国の利益を確保するために必死だったことが伺えます。

2つめ、軍部の増長。日露戦争日中戦争そして外国への侵略こそ活路であるという考え方が軍の影響力を大きくし、暴走。アメリカとの戦争に歯止めがかからなくなってしまった。
日本軍がアホで戦争狂だったから戦争が起こった、という考え方をしている方は割といるように感じます。一因であることは疑いようがないですが、日本軍が諸悪の根源とするのは全体で考えると視野が狭いと思います。

3つめ、アメリカの挑発。これは知らなかったのですが、アメリカとしては戦争がしたかったようです。拡大するファシズムへの危機感はもちろん、生産能力が世界一にも関わらずブロック経済のせいで売り先がないため、ブロックに介入したいとも考えていたようです。
他にも思惑はあったでしょうが、アメリカとしても日本やドイツに攻撃させ、戦争をする大義名分が欲しかったのは状況的に間違いないと考えて良さそうです。

以上までが今回調べた内容です。調べること多すぎます。安易に始めたのを後悔するくらいでまだまだこんなもんじゃなかったですが、個人的にはひとまず十分と感じたのでここまで。
以下、所感。

私が思ったのは枢軸国の侵略というのは起こるべくして起こったのだということです。
イギリスやフランスが自国の利益を最優先に考えてブロック経済を行ったことが枢軸国を追い詰め、侵略行為に走らせたと見て取れます。
それまでの日本軍の行動を考えると、ブロック経済が行われなくても他国への侵略を行っていた可能性は十分有りますが、国家の維持に軍事力が欠かせないような世界状況は軍部の暴走に拍車をかけたでしょう。
枢軸国に限らず、イギリスとフランスを除く世界各国が様々な思惑で経済圏の拡大を望む状態になっていたとのではないとが想像します。そう考えると、ブロック経済こそ第二次世界大戦を招いた最大の原因と言えるかもしれません。

現在もIT技術を皮切りにアメリカと中国で対立が続いています。中国は大陸全土からアフリカまでを巻き込んだ「一帯一路」なるものを構想しており、アメリカに依存しないどころかアメリカ以上の経済圏を形成しようとしています。これを考慮すれば、この対立の先に経済圏が二分される可能性は大いに考えられるんじゃないかと思います。対立など関係なく、金融システムのエラーやクラッキングによる世界経済の破綻から戦争が起こることもあるかもしれません。
戦争はなぜ起こるかと言えば、結局は生きるために必要だからというシンプルな理由だとわかりました。資源に限りがある以上、戦争は起こるでしょう。それを止める手立てはありません。起こるべくして起こっており、その時点で解決策がない。つまり詰んでいるからです。
温暖化、食料問題、再生可能エネルギー、海洋汚染など、未来に起こりえる問題1つ1つに世界全体で取り組み解決方法を模索していくことだけが戦争回避の方法ではないかと考えます。


以上、今回まとめてみてとても勉強になりました。うまくまとまってるとは思いませんし間違いもきっとあるでしょうが、一個人の勉強の過程として見て頂けると幸いです。